家づくりの重要な要素のひとつ『窓』
窓の取り方ひとつで部屋の雰囲気も、使い勝手も大きく変わります。
子ども部屋は南側になるべく大きく窓を設けて明るくしてあげたいと考えている人も多いはずで。
今回は子供部屋の窓について事前に考えておくべきポイントについて解説していきます。
子どものためだと思って計画した窓が思わぬ後悔をもたらすこともあります。
『後悔先に立たず』です。
ポイントをしっかり押さえて子ども部屋に理想の窓を配置しましょう。
部屋の大きさに合わせた窓サイズと適切な設置高さ
子供部屋はできるだけ明るい方が良いと思い、大きい窓を付けたり、窓を多く付けたりと工夫したくなるものです。
でも、逆に窓が大きすぎたと後悔する人も少なくありません。
窓が割合が大きい≒壁が少ない(特に角部屋)
部屋のサイズに比べ窓の割合が大きすぎると、その分壁の面積は小さくなります。
特に角部屋の場合は注意が必要です。
仮に外壁側2面に大きな窓を計画するとします。
もし、もう1面がクローゼット収納だとしたら、のこりは壁一面しかありません。
当然ながらこの壁には出入り用のドアがつきます。
どうでしょう?
思うように物が置けない、なんだか落ち着かない部屋になってしまいそうな気がしませんか?
子どもにとってはポスターを貼ったり、棚に好きな物を飾って模様替えを楽しめる壁面も必要です。
部屋の大きさに合わせた窓サイズをよく検討しましょう。
窓から転落の恐れない高さに注意
窓の種類や設置高さによっては、小さい子どもが窓から転落する恐れがあります。
もし、2階にある子ども部屋の窓が引き違い窓だったら要注意です。
引き違い窓は開けるとその開口面積が大きいので、窓の設置高さによってはあやまって転落してしまうこともありうるからです。
それほど低い位置ではない窓でも、ベッドを窓近くに置いた場合、いつでも窓から身を乗り出すことができるくらいの高さになるので、子供が小さいうちはなんらかの対処をしておく方が安心です。
条件によっては、うまくハイサイドライト(高窓)を利用してあげるのがおすすめ。
部屋の明るさを確保しつつ壁面の利用もできる上、隣地からの視線もかわすことができます。
風通しを考えるなら小さくても窓2つが理想
部屋に見合わない大きな窓はデメリットも多いですが、窓の数はできれば2つ欲しいところです。
理由は風が抜け方が全然違うこと
風を室内にうまく取り込むには入口用と出口用の窓を2つ設けてあげるのが基本中の基本です。
どちらか片方の窓はサイズが小さくても良いので、できるかぎり窓は入口・出口を意識しましょう。
窓向きは北窓だって良いところあります
『子ども部屋はできれば南側にしたい』という要望が多いのは事実です。
中には子供の部屋の窓向きが北窓でしかとれない場合、どうしても南窓の部屋にしたいと、ほかの間取り条件を犠牲にする人もいます。
たしかにお子さんがまだ小さなうちは太陽光がふりそそぐ南側の部屋で遊ばせたくなる気持ちはわかります。
でも、少し大きくなると子ども部屋の窓が北向きだとしても、悪いことばかりではありません。
直射日光が入ることがない北向きの窓。
これは見方をかえると、その分一日を通して部屋の明るさが均一的ということです。
勉強をするにはむしろ北窓の部屋の方が集中できます。
日射に影響されにくいことから、書斎や仕事部屋としても最適です。
日射が入らない分は、窓の断熱性能を上げるなどの工夫をしてあげましょう。
まとめ
今回は子供部屋の窓について解説してみました。
- 部屋の大きさに合わせた窓サイズ
- 風通しを考えるなら小さくても窓2つが理想
- 窓向きは北向きだって良いところあります
特にコンパクトな子ども部屋では、窓の配置による影響が大きくなってくるのでよく検討する必要があります。
ちなみに我が家の子ども部屋予定のスペースは北窓です。
南向き窓の子ども部屋を否定するつもりも、北窓の子ども部屋をごり押しつもりもありませんが、
『北窓は子供部屋は絶対にダメ』
という先入観をなくすだけで、間取りの可能性はグッと広がります。
子ども部屋の窓を計画する際はぜひ参考にしてください。