『子ども部屋は将来的に仕切って使えるようにしたい』という要望はすごく多いです。
小さいうちはつなげて大きな部屋としてひろびろ使って、子どもある程度大きくなったら間仕切りして個室として使えるようにするのはある意味理想的な使い方です。
この記事では『子ども部屋は将来仕切りたい』と思った時に考えるべき3つの質問について解説します。
この質問にすべて答えると、『子ども部屋を仕切って失敗』ってことがなくなるのでぜひ参考にしてください。
①あと何年間仕切りをせず使えるのか?
まず確認することは現在のお子さんの年齢と性別です。
それはなぜか?
あと何年大きな部屋として使えそうか?をもう一度を冷静に考えてほしいからです
わかりやすく例えれば、
すでにお子さんが二人いて、上の子は女の子で小学校低学年、下の子は男の子で幼稚園に通っているとします。
この場合、あと何年くらい大きな部屋として使えると思いますか?
特にお子さんの性別が男女で違う場合、子ども部屋を個室化する時期は早めに訪れます。
お子さんの年代によっては、ひとつの大きな部屋として使うより、はじめから間仕切り壁を設けて個室としておいた方が良い場合もあるわけです。
後から間仕切り壁をつくるのにも、お金も手間もかかるわけです。
大きな部屋とするか?初めから個室として考えるか?
もう一度考えてみましょう。
②間仕切りをした後に支障なく使えるか?
間仕切りした時に個室として十分機能するかどうかをもう一度確認しておきましょう。
大きく部屋を使っていた時は支障がなく使えていても、いざ間仕切りをして2つの部屋にした時に、
机やベッドが思うように配置できないってことは十分に起こり得るからです。
間仕切りをして後悔しないための2ステップ
『間仕切りしたら使えない子ども部屋』をつくらないためには次の2ステップで考えていきます。
STEP1 まずは2つの個室として考える
しばらくは大きな部屋として使う予定でも、計画段階では2部屋に間仕切りした状態で検討を進めます。
確認しておきたい主なポイント
部屋のサイズ、家具の配置、窓の配置・窓向、カーテンの取り付け、ドアの位置・開き勝手、収納の位置・大きさ、照明器具・スイッチ・コンセント位置 等々
間仕切りした状態で子ども部屋として問題なく使えることを確認できたなら次のステップです。
STEP2 どこの壁を取り除くかを検討する
あとは2つの部屋をどこでつなげるかを考えていきます。
つまり『どこの間仕切り壁をどのくらいの範囲で取り除くか?』ということです。
この時、間取りによっては壁を取り除くとスイッチやコンセント計画に支障が出る場合があります。
計画段階から問題が把握できれば対処方法はいくらでも考えることができるので、しっかりと担当者と一緒に問題の解決方法を検討していきましょう。
この2ステップで考えておけば、間仕切りで部屋を2つに分けた時でも
『こんなはずじゃなかった!?』は起こらないのでぜひ実践してください。
③間仕切りは何でするか?
最後は2つの部屋を何で間仕切るかです。
主な間仕切りの方法
- 壁を作って仕切る
- 建具で仕切る
- 家具や収納で仕切る
- カーテンやブラインドで仕切る
1.壁を作って仕切る
仕切り方としては一番間違いのない方法です。
事前に準備さえしておけば後から電気配線するも可能だし、完全な個室空間として独立したスペースを確保することができます
ただ、子どもが大きくなって使わなくなった際の融通性は低いといえます。
2.建具で仕切る
2枚建、3枚建の引違い等の建具で室内を仕切る方法です。
この場合、最初から建具をつけておけば後からの工事は必要ありません。
必要に応じていつでも部屋を仕切ることができます。
ただ、遮音性や独立性は低めです。
3.家具や収納で仕切る
本棚やクローゼット収納等で部屋を仕切る方法です。
希望すれば天井高さぴったりに調整できる可動式のクローゼット収納もあります。
間仕切りしつつ、収納力のアップも期待できますが、どんな家具や収納を利用するかで部屋としての独立性は大きく変わってきます。
また選ぶ仕様によっては、普通に造作壁を作るより金額が高くなる場合もありえます。
3.カーテンやブラインドで仕切る
比較的施工時間も短く、使わなくなった場合の復旧もすぐできます。
ただ、部屋の独立性は極めて低いのでお子さんの性別が違う場合は避けるべきでしょう。
まとめ
『子供部屋は将来仕切りたい』と思った時に考えるべき3つのポイントについて解説しました。
- あと何年間仕切りをせず使えるのか?
- 間仕切りをした後に支障なく使えるか?
- 間仕切りは何でするか?
なにが正解ということがありませんから、自分が納得のいく選択をすることが大事ですね。
ちなみに我が家でも現在2室分を1室として広く使っている部屋があります。
計画当初、間仕切り壁をなくすかそれとも最初から2室として計画するかはすごく悩みましたが、我が家では今一番使いたい状態を最優先しました。
近い将来、間仕切り壁をつくることになるので、その時は子どもと一緒にDIYで壁を塗りたいと考えています。
ささいな間仕切り壁の造作工事でも、それをイベント化すると楽しむことができますよ。