雪庇が危険。計画段階から検討したい雪庇対策

雪庇は危険

雪庇(せっぴ)とは、雪国において強い風が吹くことによって家の屋根の雪が庇のようにせり出してくる現象です。知ってるけどそれが何?って思った積雪地域在住のみなさんは要注目です。

実はこの雪庇、北海道のような積雪地域では意外と曲者で、事前の検討を怠ると非常に危険な事態!?にもなりかねません。今回はこの冬の難敵『雪庇』に関するお話ししていきます。

雪庇はどこにできるのか?

では、いったい雪庇はどこにできるのでしょう?

雪庇は強風によって屋根に降り積もった雪が(屋根形状によってはできない場合もあります)風下側ににせり出していくように大きくなっていく現象です。ですから、雪庇ができやすい位置を予測するには、まずお住まいの地域では冬期間どちらの方向から強い風が吹いてくるのかを一度調べてみましょう。地域によっては独特の地形等により風向に特色がある場合もあるかもしれません。

おおよその風向がわかればあとは簡単。あとはその風下側の屋根端が雪庇ができやすい部分なります。北海道札幌市のであれば市内の多くは北西から南東にかけて強い風が吹くことが多いので、風下である南東面の屋根端が雪庇発生エリアと考えることができます。

雪庇を避けたい箇所って?

では、雪庇発生の有無について事前に検討しておきたい項目とはどんなものか?いくつか具体例をあげていきましょう。

玄関からの出入り口

まず一番に検討したいのは玄関の出入り口です。大きな雪庇ができて落下すると怪我はもちろんのこと最悪の場合命にかかわる事故の恐れもあります。また、お子さんがいる世帯などは、いつか落ちてくるんじゃないかと日々ハラハラするのもストレスですよね。ですから、可能な限り雪庇が予測される位置から出入口の位置をずらすように計画を進めましょう。また、プランニング上どうしても玄関の出入り口を風下につけざる得ない場合(方位的な部屋配置を考えると実は結構多いと思います。)には、下屋を設けてあげることが有効です。万が一雪庇が成長し落下した場合でも、人の出入りは下屋部分がしっかりと守ってくれるので安心ですよ。

駐車スペース

駐車スペースも考慮しておきたい箇所の一つです。雪庇によって大事な愛車が破損してしまのは非常にくやしいですよね。雪庇ができるであろう方向に駐車場を設ける場合は、あらかじめ家から少し離して駐車ができるようスペースを少し大きくとっておくと落下した際も安心です。

室外機等の外部設備

意外と忘れがちなのがこの屋外設備機器の設置位置です。大きく成長した雪庇の落下によってエアコンの室外機やヒートポンプ機器を大破させるなんてことも十分考えられます。事前に雪庇ができづらい方位に設置することを検討してみましょう。どうしても対応が難しい場合には屋根付きの架台などで被害を軽減できるような対処を考えておくと良いと思います。

お隣さんへの配慮

最後に近隣への配慮です。建物配置を敷地側へ寄せた場合、あまりに隣地までの距離が近いと、落下した雪庇がお隣の敷地へ入り込んでしまうなど、近隣トラブルにまで発展することがまれにあります。敷地上隣地境界までの距離を十分に取れない場合は、様子を見ながら雪庇止め等の設置も考えたほうが良いかもしれません。

まとめ

今回は雪庇についてお話しました。冬期間だけの問題とはいえ、場合によっては取り返しのつかない事態も起こりえるので注意が必要です。雪庇に対して100%の対応を行うことは難しいかもしれませんが事前に配慮をしてあげることで避けることができるトラブルも多いはずです。また、これから家の計画をはじめる人で、冬の状況を確認できる時期であれば、ぜひ強い風が吹いた翌日に、周辺の家々の屋根部分を実際見てみるとどんな感じになるのかよりわかりやすいですよ。