リビング階段は成功?失敗?再考。メリット・デメリット

リビング階段メリット・デメリット

家づくりを進める中で、プランニングに左右する階段位置。中でもよく話題になるのが、

『リビング階段にするか否か?』

すなわち 我が家の階段をリビングの中につくるのか?、それとも玄関ホールや廊下側などの別の場所につくるのか?という選択なんですが、『リビング階段は寒い』『リビング階段は子育てに良い』なんて耳にされるいる方も多いと思います。

今回は 『リビング階段』そこんとこ本当はどーなの? をワタシなりにお話していきますね。

リビング階段とは?

まずはあらためてリビング階段の簡単なご説明を。

リビング階段とは呼んで字のごとし、簡単にいうと他階へつながる階段がリビング内に設置されている間取りと考えてください。仮に1階にリビングがある場合、2階へ行くには必ずリビングを通ることになります。

(この必ずリビングを通ることが吉と出るか凶とでるか…のちほど改めてお話しますが)

最近は雑誌の事例や広告に掲載されている間取りにも多く取り入れられているので、みなさんにとってはむしろこのリビング階段の間取りのほうがなじみがあるかもしれません。

実際、ワタシが家づくりをお手伝いさせていただく場合でも、子育て世代の方を中心にリビング階段を取り入れるケースの方が多いですね。

リビング階段のメリットとは?

リビングを必ず通るので家族の様子が見えやすい

リビング階段を選択したい理由の第一位はきっとこれでしょう。リビング階段の場合、内部での移動がリビングを中心に展開されることが多いので、おのずと家族と顔を合わす機会が増え、気配を感じやすくなります。

子供部屋を2階に設けた場合、帰宅時・外出時には家族のいるリビングを必ず通るので、特に子供の様子を把握しやすいという理由で選択される方が多いですよね。

お子さんがある程度の年頃になると、リビング階段であろうがなかろうが会話があまりなくなるってことはありえると思いますが。。。

ただ、少なくともリビングを通る際、顔色だったり様子だったりがなんだかいつもと違うなって家族を気にかけるきっかけは自然と多くなるはずです。

デザイン次第では意匠性UP・視覚的効果。採光面も〇

リビングに階段を取り込む形になるので、位置によっては視線が抜け、空間に奥行きが生まれます。

また、デザイン次第ではリビングのアクセントポイントとしておしゃれな演出がしやすい箇所ですし、配置によっては上階からの光を下階に取りこんでリビングをより明るくすることもできますね。

もし、ドドーンっと大きな吹き抜けを設けて開放感があるリビングをご計画されているのであれば、デザイン性を重視してリビング階段を選択するのも良いかもしれませんね。

日常生活で2階への移動がスムーズ

リビング階段にすると、廊下を通らずそのまま2階へいけるので日常の行き来はスムーズで楽チンですよね。普段から1階と2階への行き来が多いという方にはおススメです。

またリビングと階段に境界がないので、階段の踊り場や上階の階段ホールを取り込んで連続したひとつの空間として計画してみるのもいいですね。一角に読書スペースやスタディカウンターをなどを設けると、リビングからの声も届きやすく、お互いの気配を感じながら暮らすこともできそうです。

リビング階段のデメリットとは?

必ずリビングを通らなければならないというストレス

リビングを必ず通ることが良いことばかりかいうと決してそうではありません。子供が小さいうちはさほど問題ないかもしれませんが、ある時期から家族それぞれストレスを感じることが多くなりがちなので注意が必要です。

たとえば年頃の子供からしてみれば自宅に来客があった際、自分の部屋とトイレの行き来さえわずらわしさを感じてしまう(そうそう、中高生時代のワタシもそうでしたっけ。。。)ってことになるわけです。

逆に親の立場から考えるとどうでしょう?

子供が学校帰り突如友達を連れてきた場合、リビングは片付いてますか?

リラックスモード全開の家着でノーメイクなんてことはないですか?

また、ひさびさの休日なのでリビングでゆっくり横になりながら、ダラ~っとテレビを見ている際(あっ、これは今のワタシですが。。。)すぐ横をお子さんのご友人達が通って行ったらどうですか?

親も気まずいですが、お子さんはもっと気まずい思いをしているかもしれません。ワタシのような!?休日の過ごし方に覚えがある方は注意が必要なわけです。

なんだかんだいって寒さは感じやすい

リビング階段にするとそうでない場合に比べて寒さを感じやすいのか?

これはやっぱり『はい』と言えそうです。

暖かい空気は上方に行き、冷たい空気は下に降りてくることは明らかな事実です。あとはそれがどの程度感じられるかについては、家の断熱性能・気密性能に左右されます。

階段用に天井部開口がある以上、リビングの暖められた空気はまず上階に向かっていきます。

ですから1階リビングだけを局所的に暖房するような計画の場合、採用する暖房方法によって、まず2階の階段ホールが十分に温まらない限りリビングの温度も思うように上がってくれないってことが起こるわけです。

エアコンでの暖房はその典型。寒いといって吹き出し温度をあげても、上階ばかり温度があがってリビングの足元はなかなか温まらないわけです。

また、階段上り口付近にソファーなどを配置して長く留まっているような場合、上階から冷気が下りてくるのを感じることも多いので注意が必要です。

前述のとおり、断熱・気密性をどんどんあげていくと、外気温に左右されにくく、住宅内の高さ方向の温度差(1階と2階、あるいは天井部と床面)は小さくなっていきます。ただ、性能をあげると同時にイニシャルコストも増大していくのでその辺はバランスが必要ですね。

音やにおい・湿気も2階へGO

暖かい空気と同様、音やにおい、湿気も階段を通じて2階へ伝わりやすくなります。音やにおいについてはその捉え方に個人差があると思います。(考えようによってはメリットとして捉えることもできますよね。)

もう一つの湿気に関しては、少しやっかいかもしれません。

例えば1階リビングをどんどん暖房・加湿した場合、そのあたたかく湿った空気が2階へ上り、2階の表面温度が低い窓部分で大量の結露を引き起こすなんてこともありえますのでご注意を。

まとめ

以上リビング階段のメリット・デメリットを考えてきました。

きっとこれには自分に合う・合わないが絶対あるので、『子育てするならリビング階段』的な先入観はなくして、自分たちの生活スタイルにリビング階段は本当にあっているのかをもう一度よーく考えてみてくださいね。