リビングに目配りしながらキッチン仕事ができる人気の対面キッチン。
今や子育て世代にとってはこの対面キッチンがスタンダードなプランとして定着しているといっても過言ではありません。
キッチンの配置は対面にするとして次に考えておきたいのが『ダイニングテーブルをどのように置くか?』ということです。
この記事では対面キッチン時のダイニングテーブルの配置について解説します。
実はキッチンに対してダイニングテーブルをどのように置くかで日常の家事動線が結構違ってきます。
対面キッチンの場合、ダイニングテーブルを置く位置として考えられるのはざっくりいうと2パターンです。
キッチン・ダイニングは毎日使うところなので、時間をかけてしっかり考えましょう。
対面キッチンの正面にダイニングテーブルを置く
対面キッチンとは言えばまずは見慣れたこの定番パターンでしょう。
キッチンの正面にダイニングテーブルを持ってくるカタチです。
料理中や後片付けの間も家族の顔を観ながら会話も楽しめ、食器などをカウンター越しにやりとりできるのでともて便利です。
キッチンスペースとダイニングテーブル位置が縦方向に配置されるこのパターンは、比較的どんな間取りにでも取り入れやすいと思います。
もちろんちょっとだけ気になる点もいくつかあります。
ダイニングテーブルとキッチン間の行き来がちょっと遠くなる
ダイニングテーブルとキッチンスペースはキッチン本体で分断するような間取りなので、キッチンとダイニングテーブル間を行き来する場合、キッチンをかわすような回り込み動線になります。
おかわりだったり調味料や取り皿を取りにキッチンへ何度も行き来するのがちょっとだけおっくうになるかもしれません。
思いのほかダイニングテーブル周りに死角が多い
これはワタシも子供が生まれるまでは意識したことがなかったことです。
キッチンの正面にダイニングテーブルを置いた場合、天板によってテーブル周りの一部に死角ができてしまいます。
ハイハイやつかまり立ちを始めたくらいの小さなお子さんがテーブル近くで遊んでいる場合、天板の陰になって様子がみえなくなってしまうことがあるので注意が必要です。
対面キッチンに並べてダイニングテーブルを置く
最近人気があるのがキッチンと横並びのような形でダイニングテーブルを置くパターンです。
ダイニングテーブルをキッチンの延長として作業スペースに使うことができるし、横移動だけで移動距離も短いので片づけもとっても楽です。
料理中にちょっと休憩したり、ダイニングテーブルでのながら仕事もしやすい配置といえますね。
良いことづくめのこの配置、反対に気になる点もあげていきましょう。
キッチンスペースとダイニングテーブルが横並びに長くなる
キッチンとダイニングの横並ぶにする間取りは限定的になりやすくおのずと難易度も高くなってしまいます。
もしかすると他の生活動線がうまく計画できなかったり、無駄に家のボリュームが大きくなってしまうこともあるかもしれません。
特に6人掛け用などのダイニングテーブルサイズが大きく場合、プラン自体がなりたたないということも大いにありえますから、初期段階からしっかりと希望のダイニングテーブルサイズを伝えた上でしっかり検討していきましょう。
食事する時以外の生活動線が長くなること
リビングからキッチンへ行く際、ダイニングテーブルをかわしながら大回りすることになってしまいます。
たとえば食事を作っている最中に来客があったり、リビングで子供がいたずらしたりするたびにダイニングテーブルをかわして移動する必要があるわけです。
このため、キッチンとダイニングスペースの配置は横並びにしつつもダイニングテーブルはあえて離して置くケースも多いですね。
食事中の通路幅がせまくて邪魔になる時がある
家族がダイニングテーブルに座って食事中は椅子の後ろを移動することになるので、テーブルサイズや座り方次第によっては『邪魔っ!!』ってことになるかもしれません。
食事中に椅子の後ろを人が通る場合、できればテーブル先から壁までの有効巾で最低でも90㎝できれば120㎝程度はほしいところです。
実際のプランで椅子に座った際はどのくらいの通路巾が確保できるのか一度確認してみましょう。
まとめ
今回は対面キッチンとダイニングテーブルの位置関係について考えてみました。
ダイニングテーブルを考えるのは後からでもいいやと安易に考えていると『こんなはずじゃなかった。。。』ということになるかもしれません。
特に家族が多いご家庭はおのずとダイニングテーブルのサイズも大きくなってくるので早い段階からサイズ感覚を持って打ち合わせに臨みましょう!