毎日使う家の必須スペースといえばトイレ。
中には家の中でトイレが『一人でゆっくり落ち着ける唯一やすらぎ空間』と感じている人もいるかもしれません。
でも、いざ家のプランを考え始めると、一番後回しにされることが多いのがこのトイレの位置なんです。
今回はついつい後回しにされがちなトイレの間取りについて、失敗事例とあらかじめ考慮しておきたいポイントを解説します。
『たかがトイレ、されどトイレ』ですよ。
トイレの間取りで失敗!後悔だらけのトイレ位置5選
トイレは本当に大事な場所なんですけど、家づくりが始まるとトイレの存在ってどうしても地味なんですね。
やっぱり、リビングやキッチンが花形スペースなのでついついそちらに意識がいっちゃうわけです。
それで残ったスペースの中でなんとかトイレスペースを確保ってのが多いパターンです。
ワタシはソレはソレで良いと思います。
優先順位は人それぞれですし、なによりリビングやキッチンを第一に考えることは決してダメなことではないですよね。
でも、住んでからトイレを使ってみてはじめて『なんてこった。。。』となるのはできれば避けたいところ。
ということで、
プラン検討の段階からあらかじめトイレの失敗例を知っておきましょう。納得の上でトイレ位置を決めたのであればそれは皆さんにとっての正解だと思います。
それではさっそくトイレ間取りの失敗パターンを見ていきます。
位置が遠すぎ。。。トイレまでの距離ありすぎません?
まずはトイレまでの距離です。
一般的な2階建て住宅で、各階にトイレを計画する場合はあまり起こらない問題ですが、もしトイレを1階の玄関付近だけに計画している間取りの場合は、2階の各部屋からトイレまでの距離についてはちょっと確認が必要です。
どういうことかっていうと、
仮に一番奥の部屋からトイレに行くとします。
2階の廊下を抜けて、
階段を下りて、
リビング内を横切って、
ようやくトレイ前に到着。
プラン次第ではこんなことになるんです。
特に小さなお子さんがいる場合、夜中に急に『トイレに行きたいっ!』ってなことになると、どうでしょう
いろいろと心配になってきますよね。。。
どうやっても距離が長くなりそうなら、2階のトイレも検討するのもアリですよ。
リビングから丸見え!?視線の問題
『食事中、トイレの中まで眺めることができるダイニング』
素晴らしいっ!!
と思う人はいないと思います。
絶対に避けたい間取りのひとつですよね。
仮に使い勝手優先で、リビング・ダイニングから近くに計画する場合でも、直接見通せる位置ではなく少し陰になって隠れるくらいの方がトイレの場合は良いかと思います。
また、玄関ホールにトイレがある場合、トイレに入っているときに急な来客がってことがたまにあります。
できれば、トイレから出る時に中が見えないような位置・向きに計画できると良いですが、無理な場合でも中が見えづらいようにドアの開き勝手を検討するだけでも違ってきますよ。
こんな話をすると、そもそも来客を考えると玄関ホールにトイレってアリなの? なんて声も聞こえてきそうです。
これはワタシの個人的な意見ですが、今の住宅はたいていモニター付きのインターホンが採用されているので、ささいな用件はこれで片付いてしまうことが多いと思います。
また、以前のように近所の方がやってきて玄関先で長時間話し込むって場面もめっきり少なくなってきたように思うので、玄関ホールからアクセスするトイレはアリだと思っています。皆さんはどうですか?

こんな音まで聞こえちゃう!?トイレの音問題
コレ特に女性は気にしちゃいますよね。
リビングやダイニングから距離が近い場合、トレイから漏れる音が気になるかもしれません。
聞かれる方はもちろん、聞く方だってあまり良い気はしませんよね。。。
特にトイレの出入り口が引き戸の場合は、ドアに比べ気密性がとりづらいのでより音漏れがしやすいですので要注意。
できれば、トイレとの間にもうひとつ空間を作ることができるとかなり軽減されるでしょう。
あとは最終手段として、トイレ用擬音装置などで対処するって方法もあります。
が、なるべくプラン段階で解決することをおススメします。
トイレ争奪戦勃発!?朝のお出かけラッシュに注意
朝準備のラッシュアワー。
夫婦共働きや年頃のお子さんがいる場合、トイレや洗面所は順番待ちってことも多いのではないでしょうか?
この場合、朝はトイレでゆっくりと。。。ってなんて言ってられません。
そんな時にトイレがもうひとつほしくなります。
『トイレや本やスマホを持ってこもりたいっ』って人も、その辺りの家族事情を考慮して検討してみてはどうでしょうか?
やだっ、下着見えちゃった。。。UTを通り抜けてのトイレ
UTを通り抜けてのトレイ。
UTを挟んでるからリビングから音も気にならないし完璧だと思うかもしれません。
でも、UTが脱衣所兼物干しスペースとして計画されているならちょっと危険です。
お客さんがトイレに行った際、『洗濯物の山や家族の下着大公開!』
あるいは
娘が風呂に入っているからトイレに行けない。。。我慢できない。。。
ってこと起きるかもしれませんが大丈夫ですか?
まとめ
今回は解説したトイレの間取りで大失敗!後悔だらけのトイレ位置5選をもう一度おさらいすると
- 遠すぎるトイレ
- 中がよく見通せるトイレ
- 音がよく聞こえるトイレ
- 争奪戦が起こるトイレ
- 見られちゃダメな物が見えちゃうトイレ
ついつい後回しになっちゃうトイレ位置。
少し早めに検討してあげることで、後悔しないトイレを実現してください。